「ポポーのハート2」
焼かれる大陸
船は、その惑星の上空にいた。
操縦席のレッドは、眼前の空中
に映し出されるその惑星の大陸を
眺めながら冷徹な笑みを浮かべ
ていた。
レッドの船は、いつものように
その惑星の大陸をめがけて
コバルトブルーの大気の中を
降下して行った・・・。
その惑星には、つい最近まで二つの
大陸があった。その各々には、
それぞれ異なった種族たちが
住んでおり原始的ではあるが
穏やかに暮らしていた。
しかし、それもこの惑星にレッドが
現れるまでの事であった。
すでにレッドは、この惑星に存在する
大陸の一つを焼き払い破壊し
つくしていたのである。
残るもう一つの大陸も、今はもう
ほとんどが恐ろしい火炎で
覆われていたのである・・・。